四大法律事務所は激務といったイメージだが…実態は?

四大法律事務所は激務といったイメージだが…実態は?

2019/10/17

数ある法律事務所の中でも、「西村あさひ法律事務所」、「アンダーソン・毛利・友常法律事務所」、「森・濱田松本法律事務所」、「長島・大野・常松法律事務所」は、400人以上の弁護士を抱える大規模事務所として知られています。
四大事務所はどれも日本を代表するエリート弁護士集団であるため、待遇がよい一方、普段から激務に追われているとのイメージがありますが、実態はどうなのでしょうか。
今回は、四大事務所の勤務実態、年収、特徴(拠点や得意領域)を紹介し、さらに四代事務所に転職するにはどうすればよいかについて解説していきます

この記事のまとめ

・四大法律事務所は、世界の経済を支えているという実感ができ、激務だがやりがいの大きい仕事

・年収は入所3年目で1,500万円、入所5年目で2,000万円に達するケースもある

・将来的に四大法律事務所に転職を考えているのなら、「ブティック系法律事務所」で実力をつけるというのが1つの方法

四大法律事務所は激務といったイメージだが・・・

四大法律事務所は抱える弁護士数の多さから「ローファーム」とも呼ばれています。業務内容は基本的に企業を対象としたリーガル・サービスであり、特に国境をまたがるクロスボーダー案件も数多く扱っています。
そのため、海外と時間を合わせるために会議の開始時間が深夜になることも多く、終電で帰宅できない日も少なくありません。知性だけでなく体力も要求される職場だといえるでしょう。

事務所に所属する弁護士は3~5年契約が基本で、まずは「アソシエイト」として採用され、採用後は徹夜を含む長時間労働を時折ありつつ、結果を出し続けることが求められます。
その後、ある程度の成果が出た弁護士は、法律事務所のパートナー(共同経営者)として迎えられますが、アソシエイトとして採用された人が必ずパートナーになれるわけではありません。そのため、パートナーの座を巡る弁護士間の競争も発生しています。

具体的な業務内容は、主に大企業からの依頼に基づく、M&A、知的財産法、外国の法律等に関するコンサルティング、契約内容のチェックなどがメインです。
裁判所の法廷に出る業務は少なく、それでいて激務であるため、いわゆる「弁護士」のイメージとは少し異なります。
しかし、日本・世界の経済を支える役割を果たしていると実感できるので、激務ではありますが、やりがいを感じられる仕事であるのは間違いありません。

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激務の四大法律事務所の年収は?

四大法律事務所は、激務ではあるものの就職後の待遇は他の法律事務所よりもよく、入所1年目から1,000万円以上に達します。
通常の法律事務所だと400~500万円前後が相場ですから、かなり高額です。
この給与水準は四大法律事務所で大差ないといわれており、入所3年目で1,500万円、入所5年目で2,000万円に達するケースもあります。
アソシエイトを経てパートナーとなった場合、年収は数千万円から数億円にまで上昇。

四大法律事務所はそもそも就職すること自体が難しく、同じ弁護士でもロースクールでトップクラスの成績を取っていた人など、エリート中のエリートでなければ基本的に入所できません。
入所後も激務の上、厳しい競争が待ち受けていますが、もし勝ち組としてパートナーまで登りつめた場合、日本の弁護士として最高クラスの待遇を受けることができます。

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四大法律事務所の特徴

四大法律事務所は、拠点とする地域や得意領域において相違点があります。以下で各法律事務所の特徴を紹介しましょう(2016年時点のデータ)。

①西村あさひ法律事務所

500人以上の弁護士を抱える日本で最も規模の大きい事務所です。拠点としているのは国内だと東京、大阪、名古屋、福岡、海外では北京、バンコク、ホーチミン、ハノイ、シンガポール、ヤンゴン等。得意領域は銀行・金融、キャピタルマーケット、M&A、紛争解決、税務、不動産等。

②アンダーソン・毛利・友常法律事務所

400人近い弁護士を抱えています。拠点としているのは国内では東京、名古屋、海外では上海、ホーチミン、シンガポール、バンコク、ジャカルタ等。得意領域は銀行・金融、キャピタルマーケット、独占禁止法、不動産、労働法、税務等。

③森・濱田松本法律事務所

約360人の弁護士を抱えています。拠点としているのは国内では東京、海外では北京、上海、バンコク、シンガポール、ヤンゴン、ジャカルタ等。得意領域は銀行・金融、キャピタルマーケット、M&A、知的財産、不動産、投資ファンド等。

④長島・大野・常松法律事務所

約360人の弁護士を抱えています。拠点としているのは国内では東京、海外ではニューヨーク、上海、バンコク、シンガポール、ホーチミン、ハノイ、ジャカルタ等。得意領域は銀行・金融、キャピタルマーケット、M&A、紛争解決、不動産、税務等。

四大法律事務所はいずれも主に国内の大都市および東南アジア地域を拠点として活動していることが分かります。得意領域には共通点が多いです。

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四大法律事務所に転職するには?

先の待遇面で見た通り、四大法律事務所の年収は初任給であっても1,000万円を超えるなど、待遇面では日本トップクラスです。
しかし入所が難関であるのも事実で、時間をかけて他の法律事務所で経験を積んでも、中途採用の選考に合格するのは難しいのが現状といえます。
ただ、もしキャリア志向で将来的に四大法律事務所に転職を考えているのなら、いわゆる「ブティック系法律事務所」で実力をつけるというのが1つの方法です。
ブティック系法律事務所とは、企業法務における「知的財産」、「倒産」といった特定の分野に強みを持つ専門性の高い法律事務所のことで、得意分野におけるクオリティの高さは業界でも定評があります。
ブティック系法律事務所は比較的入所のハードルが低いので、まずはこうした事務所で経験と実力、実績を積み、その後に四大法律事務所への転職に挑戦すると、入所できるチャンスが高まるでしょう。

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まとめ

四大法律事務所は激務ですが、それに見合った好待遇で働けるという点は大きな魅力です。業務内容の責任の大きさや年収の高さ、さらには選考基準の厳しさから考えると、四大法律事務所で働くことは、日本で活動する弁護士の憧れ、目標となる部分があるといえます。
ただ、組織規模が大きいので、自分の希望通りの業務ができないケースも考えられ、キャリア形成のあり方も組織の方針に沿ったものになる恐れもあります。入所を検討する場合、その点は前もって理解しておく必要があるでしょう。
それでも四大法律事務所で働くことは、弁護士にとっては一種のステータスになるのは間違いありません。
キャリア志向の弁護士を目指している方にとっては、やはり憧れの職場といえるでしょう。

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