若手弁護士・若手企業法務経験者 キャリア設計のすすめ

若手弁護士・若手企業法務経験者 キャリア設計のすすめ

2013/01/15

キャリアカウンセリングをしていて最ももどかしい瞬間の一つに、「あと●年早くご相談いただければ、もっと可能性のあるキャリア設計ができたのに」と感じるときです。
同レベルの経歴(資格・学歴等)で同レベルの企業・法律事務所でスタートを切りながら、目標へ一歩一歩近づく方もいればそうでない方もいらっしゃるという現実があります。その違いを生む要素の一つとして、「いつキャリア設計をしたのか」ということが挙げられます。若くして夢を実現される多くの方には、キャリアを強く意識した自己研鑽・環境をうまくキャリア形成に生かすことのできる適応力等をお持ちであるほかに、早い段階でキャリア設計をしている点が共通点として挙げられます。
現在、私は「インハウスローヤーの道」(レクシスネクシス・ジャパン株式会社より2013年6月に出版予定)という書籍のコラムを担当させていただいておりますが、インハウスを目指す弁護士の方々への情報提供を通して、皆様にできるだけ早くキャリア設計をしていただきたいという願いも込めて執筆させていただいております。
  
転職活動をする前にキャリア設計をすることの重要性
「転職」は、ある日突然やってくることが多いものです。転職をしたい、しなければならないという状況になった時点から、実際に選考がスタートするまでの期間は短いケースが多く、自分の将来やキャリアアップをイメージする時間が取れないという実情があります。情報取集に時間を取ることができないまま目の前の情報だけで就職先を決めていくことは、非常に危うい選択といえるでしょう。
そうならないためにも、転職を意識する前からキャリアについて考えておくことで、そのようなリスクを低減することは非常に重要です。
また、将来のキャリア設計を考えることで、現在の業務の意義を明確化することもできます。現在の業務が将来のキャリアにとって、どういう意義を有するのか明確化されれば、将来のために意欲的に業務に取り組め、高いモチベーションを維持できるでしょう。目標とするキャリアのために、現在の職場で学べることが限定的になってくることが目に見えているのであれば、いつまでに、どの業務内容まで習得するかを考え、自己研鑽にも時間を割きながら(英語力等)、将来の転職に備えることもできます。さらに、転職する時期を考える時間的余裕も確保できます。キャリア設計に成功されている方は、絶妙なタイミングで転職をしています。転職する時期(年齢等)を熟慮することは極めて重要なのです。
企業の場合には、年齢が上がってきますと、マネージメント経験が重要になってきます。法律事務所で勤務している弁護士が、インハウスローヤーを目指す場合には、マネージメント経験を必要とされない年齢のうちに転職することが重要になってきます。ジェネラルカウンセルのようなポジションに入ることのできる弁護士は、年齢が高い方もいますが、それは例外的なケースです。企業法務経験者の場合には、従事する業種と異なる企業に行く場合には、できるだけ早いうちに転職するべきです。業種によって従事する法律は異なり、業種によって(もっと言えば企業によって)仕事の仕方・慣習も異なるからです。

キャリア設計するのに必要な情報をどこで得るのか?
では、実際にキャリア設計する際に必要な情報はどこから得ればいいのでしょうか?
書籍やインターネットなどで取得する情報等のほかに、知人から情報収集することも重要な手段といえるでしょう。特に法曹業界や企業法務部の世界は、狭い世界で評判が広がりやすい傾向がありますので、知人に聞いてみるのも重要です。
そのほかに、転職事情に詳しい業界のキャリアコンサルタントの話を聞くことも一つの手段といえるでしょう。コンサルタントの持つ情報の質にはある程度の差がありますので、複数エージェントのキャリアカウンセリングに参加して、質を見極めることもお勧めします。(例えば、職務経歴のヒアリングするときに、各業務について細かなヒアリングをするコンサルタントは、専門性が高く業界に精通している可能性が高いでしょう。一方、一般論しかヒアリングしないコンサルタントは、理解が浅いケースが多いといえます。)

さまざまな情報を得ることがキャリア設計には必要ですので、多くのチャンネルから情報収集しながらまずはご自身のキャリア設計をお早めにご検討いただければと思います。

(文/キャリアコンサルタント)

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